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愛知県に住むSさんからメールでお問い合せが有ったのは夏から秋にかかる蒸し暑い日でした。 Sさんは、当社のウエブページを約1ヵ月間毎日毎日観ていて、やっとメールで相談をすることを決心をし、必至の思いでメールを送ってきたそうです。 そして、当社と電話でのコンサルタント、横浜での面談と進展いたしました。
内容は、平成元年から平成3年にかけて、名古屋と東京に在る大手のマンション4戸を購入したとのことでした。 2戸はワンルームマンション、2戸は2Kのマンションです。 これら4戸のマンションの購入価格は総額で1億円を超えていました。
Sさんは、やり手の保険会社の社員で、当時の年収は1,000万円を稼でおりました。 そして時代は、平成不況に入り保険会社も吸収合併が行われ、Sさんの身にも不況の波が襲いかかって来ました。
20年前、これらマンションを購入したSさんは35才でした。 そのSさんも今では55才。 年収は約300万円も減ってしまい、加え、住宅ローン支払の年間持ち出しが300万円になる始末。 そして、大学生の息子さん達の授業料の支払いもキツクなり、カードローンで生活費を捻出することもしばしばです。
それでも、ローンは払い続けて来ました。 去る8月のボーナス返済も死ぬ思い支払ったのですが、流石にもうダメとあきらめたました。
4戸もマンションを持ちながら自宅は借家です。 Sさんは『もう〜、いいです。 もう観念しました。 なんとか売却をして残債務も少しづつ払います。』と、疲れ切った言い方をしてきました。 当社を訪れた祭のSさんは売却の決心を裏付けるがごとく、4戸のマンション購入時の資料を全て持参して来ました。
2Kのマンションは名古屋市です。 賃料は75,000円と82,000円。 管理費は20,000円弱です。 固都税および管理会社への手数料を引くと、これら2戸のマンションからの実際の収入は年間120万円程です。 しかし、年間の返済額は倍の約280万円になります。
ワンルームマンションは東京の足立区です。 賃料は60,000円と700,00円です。 同じように管理費等を差し引くと年間の収入は約100万円です。 そして、これらの返済額は250万円にもなります。
これら4戸のマンションで年間返済額は530万円となります。 15年〜18年間、返済しているわけで、1億円弱の返済をしていることになりますが、ローンは後10年以上残っています。
Sさんは、最初の1戸を買った時は、勢いで買ったのですが、その後は営業マンに「これはどうですか・これはどうですか」と勧められるままに2戸目・3戸目と購入して行ったそうです。 年収が1千万円有り、銀行もほぼ無条件で融資をしてくれたそうです。 当時は子供も小さかったので、持ち出しが有っても返済を続けていったようです。
給料が下がり始め、2人の子供も中学・高校へと通うようになり、教育費も無視できない額になり出したり、また、賃貸で出している部屋が空き賃料が入らない月など、給料の半分以上が無くなってしまうこともしばしば有ったようです。 管理会社の言うがままに賃料を3,000円下げ、5,000円下げと下げて行ったようです。
10年ほど前から返済日が来るのが怖かったそうでうす。 『いままで何をしていたかわかりません。 私は後5年で定年です。 もう、こういう事を続けていたら家庭がおかしくなってしまいます。 マンションを売却してください。』と、分厚い資料を私に差し出しました。
私からアドバイスを受けた後Sさんは、『ああ〜1年前2年前に相談していれば良かったです。』と、話を終えたときには、スッキリしたのか、完全に見切りをつけたのか妙に明るくサバサバとしておりました。
『もう、返済するつもりは有りません。 7月に子供の授業料の請求書が届いたのですが、その中に退学届けも同封されていたのです。 大学4年生なのですが、ここで辞めさせたら一生恨まれますよね。』と、苦笑いをしていました。
Sさんは当社で専任媒介契約を結びました。 Sさんの物件には賃借人が入っているのでエンドユーザーへの売却はするのはなかなか難しいので業者および投資家への売却する旨を伝へました。 残債務は1戸に付、1,000万円〜1,2000万円有り、4戸で総額約5,000万円弱です。 債権者はA銀行とB銀行の2社です。
販売活動を行い、東京の2つのワンルームマンションは、700万円と860万円で買い手が付きました。 B銀行の保証会社と交渉を始めたのは年が変わって1月になっておりました。 Sさんは、「賃料はどうなりますか?」と心配そうに聞いてきておりました。 『抵当権者は、賃料の差押えが出来ますから、やられたら仕方ないですね。』と説明すると。 Sさんは『では、それまでは賃料を貰っていてもいいんですか?』、『まあ〜、債権者が何もしてこなければ良いんでは』と言うと、『何か悪い気もするんですけど・・』と、言っておられましたが、結局、債権者は差押えをすることも無く、Sさんは数ヶ月間、月30万円程の賃料を受け取り息子さんの後期の授業料分を稼ぐことが出来ました。
名古屋市の2物件はなかなか買い手が付かずにいましたが、つい先日に名古屋の提携業者さんの並々ならぬ営業努力の甲斐あって契約とあいなりました。
Sさんは、2つの保証会社に5,000万円の残債務が出来てしまいました。 が、当社の担当者とSさんで足繁くこれら保証会社に通いお願いにお願いを重ね月々3万円の支払、そして1年後に再交渉をする事で話が着きました。 Sさんは、『年間300万円の支払が、約70万円になったのですから本当に助かりました。』と言い、『18年間も無駄なお金を使っていました。』と深々と頭をさげました。 Sさんと奥様のの顔には満面の笑みがありました。
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